「3歳まで自宅で見たいけれど、子どもが可哀想かもしれない…」
「自宅保育の選択を後悔しているかも」と感じることはありませんか?
安心してください。自宅保育は決して“可哀想”ではありません。
むしろ、親子の絆を深め、発達を支える大切な時間でもあります。
この記事では、
- なぜ「自宅保育=可哀想」と言われるのか
- 発達や社会性への影響
- 保育士やママたちのリアルな声
を分かりやすく解説します。
自宅保育はかわいそう と言われる理由
「自宅保育がかわいそう」と言われる背景には、以下の3つの誤解が関係しています。
- 社会性が身につかない
- 発達や発語が遅れる
- 多様な経験が不足する
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
理由①社会性が身に付かない
保育園では、集団生活を通して「順番を待つ」「人と関わる」などの社会性を自然に学べます。
そのため「自宅保育だと社会性が育たない」と誤解されがちです。
しかし実際は、支援センターや公園、親子教室などで十分に交流の機会を作ることができます。
大切なのは“関わる人数”よりも“どんな関わり方をしているか”です。
自宅保育では、同年代の子どもたちと接する機会が少ないため、社会性が身に付かず可哀想だと結びつけられることがあります。
理由②発達・発語が遅くなる
他の子どもたちとの関わり合いは、感情の理解や表現を学ぶ上で重要です。
自宅保育では、他の子どもたちとの対人関係を築く機会が少ないため、情緒的な発達に影響を与えるのではないかと結びつけられることがあります。
「言葉が遅い」「感情表現が少ない」といった発達への不安を感じるママも多いですが、
発達スピードは個人差が大きく、“自宅保育だから遅れる”という根拠はありません。
絵本の読み聞かせや歌遊び、親との会話で十分に発達は促せます。
毎日の積み重ねこそが、子どもの発語や表現力を伸ばす近道です。
「年齢に合わせた発達段階ごとの育て方」でより詳細に述べています。
理由③多様な経験が不足する
保育園ではイベントや制作活動など多彩な体験ができますが、
自宅保育でも自然観察や家庭菜園、お手伝いなど「生活の中の体験」が十分に学びになります。
親と一緒に過ごす時間が多いからこそ、
一つひとつの経験が子どもに深く刻まれていくのです。
自宅保育では、このような経験が限られることがあり、新しい経験による刺激がないから可哀想と結びつけられることがあります。
自宅保育は可哀想ではない!理解しておきたい発達のこと
「かわいそう」と感じてしまうのは、他の子と比べてしまうから。
でも、発達に必要なのは“愛情と安心感”です。
お母さんやお父さんが笑顔で向き合えば、それだけで子どもは健やかに育ちます。
保育園でも、自宅でも、成長の基盤は変わりません。
発達段階ごとの育て方について
大まかな発達段階ごとの育て方は以下の通りです。
「お母さんとの愛着形成の時期」
・赤ちゃんの目を見ながら授乳
・両親とのスキンシップ(情緒安定につながる)
・笑顔を見せながら話しかける
・こまめに肌着を変えることで、「清潔にする心地よさ」を感じさせる
・「いないいないばあ」の遊び
「運動機能が発達し、感覚能力が高まる時期」
・ハイハイをさせる
・絵本の読み聞かせ
・笑顔で話しかける
・歌を歌いかける
「記憶形成・知的好奇心が高まる時期」
・親以外の他者と関わる経験
・ブロックや積み木など手指を使う遊び
・子供を褒めて、見守る(好奇心から来る子供の行動を制限しない)
「理解力がついてくる時期」
・先回りせずに見守る
・子供同士で遊ぶ
・1人の人間として尊重して接する
先ほども述べたように、自宅保育でも、年齢や子供の状況に合わせて、支援センターや公園など、外に出かければ、自然と他者との関わりが持てるようになります。
子供の発達段階から見れば、むしろ保育園に行くよりも、大好きな親と一緒にいれる時間が長くなり、より安心感を覚えるかもしれません。
「3歳児神話」:3歳までの自宅保育がいいとされることもある?
3歳児神話とは「子どもの将来の性格や能力が3歳までの経験や教育によってほぼ決定される」という考え方です。
この考え方によれば「3歳頃までは、母親のもとで育てられなければ、発達に悪影響がある」と言われています。
これに関して、25年以上小児科医として働いてきた医学博士の白川義継さんが書かれた「人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる」という本では、以下のように述べられていました。
「3歳児神話」の3歳は数え年の3歳なので、完全な助けを必要とする満2歳と考えたほうが良いでしょう。(中略)
「人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる」第1章の「3歳児神話は一理ある」より引用
「3歳児神話」をむやみに信奉して一喜一憂することはありませんが、「『3歳児神話』なんてデタラメだから、預けているあいだは子どものことを忘れて仕事をしていても大丈夫」と開き直ってしまうのも大きな間違いです。
つまり、子どもがお母さんのもとで育つのはある一定のメリットが認められているということです。
それほど、子どもにとって、お母さんの存在はとても大切です。
とはいえ、「じゃあ3歳まで自宅保育をしないと!」と身構える必要もありません。
伝えたいことは、いずれにしても「親が子供を大切に思っていれば、それで大丈夫」ということです。
愛情さえしっかりあれば、自宅保育でも保育園でも子供は必ず立派に育ちます。
「自宅保育はかわいそうか?」に対する保育士の意見
現場の保育士からは、「むしろ0歳で長時間預ける方が大変」「親と過ごす時間は貴重」という声も多く聞かれます。
「一番かわいい時期に一緒にいられないのはもったいない」
「親が休みでも預ける家庭が多く、それを見ると切なくなる」
保育士たちも「可哀想」と感じるのは“どちらが良い”ではなく、“愛情が欠けている環境”です。
保育園に通う子供の方が可哀想だと感じることが多いです。
特に、0歳児という一番可愛くて、母親との触れ合いが愛着形成に重要とされる時期に、どうしても仕事復帰の都合で預けなければいけない方もいますが、それが一番可哀想だと感じます。
仕方のないことなんですけどね。
(20代女性保育士)
保育士として保育園(0〜2歳児の小規模園)で働いていますが、子供たちは体調を崩しやすく、登園出来ずに悪化して入院する子どももいます。
また、保育時間が長いと、1日のほとんどを保育園で過ごすことになり、可愛い時期に親が関わる時間がかなり少ないと感じます。
二度とないこの時期を一緒に過ごさない方が勿体無いと感じますし、可哀想だと思います。
また、保護者が休みの日でも、子どもを預ける親がとても多いです。
親は休みなのに、子どもは保育園登園なんて、本当に可哀想だと思います。
(30代女性保育士)
保育園にするか、自宅保育にするかは全ての親が悩むことです。
保育士として働いていますが、中には自宅で見たいけど、仕事復帰しないと退職することになるから…と泣く泣く預ける方もいます。
そんな複雑な思いを抱えて、みんな育児を頑張っているので、いずれにしても「可哀想」という言葉を使って欲しくありません。
(30代女性保育士)
「自宅保育はかわいそうなのか?」への世間の意見
「自宅保育は可哀想なのか?」への子育て経験者のママさんからの意見を紹介します。
ポジディブな意見としては「子供といれる大切な時間」「愛着関係が形成される」などがあり、ネガティブな意見は「社会復帰が遅れる」「金銭的に余裕がなくなる」が目立っていました。
自宅保育へのポジティブな意見
ポジティブな声
・「自宅保育は親子の時間が増えて嬉しい」
・「病気をもらわないから安心」
・「愛着形成がしっかりできた」
ネガティブな声
・「社会復帰が遅れる」
・「孤独感が強い」
・「金銭的にきつい」
どちらにもリアルな声がありますが、
最も大切なのは“家庭ごとに最適な選択をすること”です。
今の時代は、保育園に大体の子が早くから入園するので自宅保育だと、お友達と遊ぶ経験が中々出来ません。
ただ、やっぱり1番可愛くて、素直な気持ちをここまでぶつけてきてくれる時期はほんのわずかだから、それを存分に味わえるのが自宅保育の良いところであり、今の世の中で減ってきたことだと思います。
(2歳児ママ)
公園にはたくさんのお友達が来ていますし、公園にいる少し年上のお兄ちゃんお姉ちゃんにも可愛がってもらっているので、全然可哀想とは思いません。
親と一緒に居ることで子供も安心感があるようですし、必ずしも家庭保育が可哀想ということは無いと思います。
(2歳児ママ)
自宅で自分がちゃんと見れなければ、保育園の方が集団行動でお友達との関わりも、考えられたカリキュラムの生活もできると思っています。
なので、プレッシャーは私自身も感じていました。
しかし、自宅保育は自宅保育なりの良さがあり、子供の成長のひとつひとつを自分が見守れること、こどものはじめてできた!の共有ができることは頑張って産んで育てたことのご褒美だと思っています。
保育園にいれること、自宅保育すること、どちらもメリットがあることなので、その家庭の方針として他人がどうこう可哀想だと思うことは、そういう親の過干渉な思考こそが子供にとってかわいそうなことになるのではないかと思いました。
(9歳児ママ)
保育園にいれたら入れたで、「小さいうちから保育園に入れるなんてかわいそう」という人が一定数いるので、どちらも気にしなくていいと思います。
保育園にいれなければ、少なくとも病気は圧倒的にかかりません。
(1歳児ママ)
年齢が低い時にどれだけ親と関わるかが、その後の人生に大きな影響を与えると思います。
保育園に入れて、社会生活を無理矢理学ぶ必要はどこにもありません。
おうちで愛情たっぷり育てられた子は、情緒が安定していて、社会に出た時もしっかり適応できると思います。
(3歳半・1歳半児ママ)
人の意見や価値観はそれぞれなので、どう思われても気にはしませんが、私個人としては幼稚園に入るまでの3年間という貴重な時間を出来るだけ多く一緒にいたいと思っています。
遅かれ早かれ園には入れるなら、寂しいと思う時まで存分に子供と一緒にいようと思う親の気持ちは、決して悪い事ではないと思います。
(1歳2ヶ月児ママ)
自宅保育へのネガティブな意見
自宅保育自体が悪いというよりは、保育園組に置いてかれないか不安すぎて、大人の方が精神崩壊します。
(1歳児ママ)
今の時代は、女性の社会進出が大切にされています。
「3歳まで自宅保育」の概念はもう時代遅れだと思います。
(2歳児ママ)
1歳になるまで自宅保育してましたが、もう本当に限界でした。
毎日毎日地獄かと思いました。
今は保育園に行って、私も仕事に集中できているので、心に余裕を持ちながら子供に接することができています。
3歳まで自宅保育なんてしたら、逆にお母さんが社会から隔離されて、社会復帰できないと思います。
そんな犠牲をしてまで、私は子育てしたくないと思ってしまいます。
(2歳児ママ)
純粋に、働いていた方がお金が稼げるので、保育園があってよかったと思ってしまいます。
私は生後3ヶ月から入れてました。
0歳からいれないと、保育園に入りづらくなるので。
今の時代、そんな自宅保育する人いるのでしょうか?
(1歳・3歳児ママ)
保育園に入れないと復職が出来ず、生計を成り立たせるのが大変です。
働かずに子どもと一緒に過ごし、生活できるのであれば、私としても3歳までは自宅で保育したい気持ちがあります。
しかし、現実的ではありません。
(0歳児ママ)
自宅保育はかわいそう?発達や社会性への影響を保育士が解説!まとめ
どちらを選んでも、子どもは親の愛情の中で育ちます。
周囲の意見に惑わされず、
「我が家にとって一番幸せな形」を選ぶことが、最良の子育てです。
自宅保育でも保育園でも、どちらにもメリット・デメリットがあります。
どちらがいい、どちらが可哀想ではなく、ご家庭の状況に合った選択をするのが一番です。
一番よくないのは、世間の意見に惑わされて「自宅保育している子が少ないから、うちもやめる」と決めてしまうことです。
後から「3歳までやっぱり家で見たかったな…子供の成長何も覚えてない…」と悔やんでも取り戻せないからです。
たった一度っきりの子育てなので、仕事の関係・経済面・保育園の入園状況・ご家庭の状況など、家族で相談しながら、ご自身が納得する選択をしましょう!

