「4歳・5歳まで自宅保育をしているのは、うちだけ?」「小学校に入るまで家で見るのはおかしい?」と不安になっていませんか。
結論から言うと、4歳・5歳まで自宅保育をするのはおかしいことではありません。保育園や幼稚園は義務教育ではなく、家庭の方針で選べるからです。ただ、統計で見ると4歳・5歳で園に通っていない子はごく少数です。だからこそ、同じ年ごろの子と関わる場と小学校入学への準備を意識しておくと安心です。
この記事では、統計で見た割合、調査で分かっていること、小学校入学まで自宅保育するときに準備しておきたいことをまとめます。
3歳は年少さん・4歳は年中さん・5歳は年長さん
保育園や幼稚園に入るタイミングとしては、3年保育なら年少から、2年保育なら年中からになります。
年少:4月1日時点で年齢が3歳
年中:4月1日時点で年齢が4歳
年長:4月1日時点で年齢が5歳

統計で見る4歳・5歳の自宅保育率
令和5年1月19日に内閣官房長こども家庭庁設立準備室から出された「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」の資料から推定される「自宅保育の割合」は以下のとおりです。
| 未就園児(自宅保育など) | 保育園児 | 幼稚園児 | 幼保連携型認定こども園 | |
| 0歳 | 84% | 14% | ー | 3% |
| 1歳 | 55% | 37% | ー | 8% |
| 2歳 | 49% | 42% | ー | 9% |
| 3歳 | 5% | 43% | 35% | 16% |
| 4歳 | ー | 43% | 40% | 17% |
| 5歳 | ー | 41% | 42% | 17% |
4歳・5歳の段階では、ほとんどの子どもが保育園・幼稚園・認定こども園などに通っています。つまり、統計的には「4歳以降も自宅保育」というケースは非常に少ないということです。
統計データは四捨五入しているので、もしかするとごく少数にいますが、割合としては表示されない可能性もあるからです。
実際SNS上で見ると、ごく稀に「小学校入学まで家庭教育」されている方もいます。
2019年の調査で分かったこと
北里大学が2019年の3月に「社会的不利や健康・発達の問題が3、4歳で保育園・幼稚園等に通っていないことと関連 ―約4万人を対象とした全国調査の分析から―」というタイトルの調査を発表しました。
この調査によれば、3・4歳時点で保育園・幼稚園・認定こども園に通っていない子どもは
・低所得
・子沢山
・多国籍
・発達や健康の問題
といった家庭の事情と関連していることが報告されています。
記事は2019年3月のもので、2019年の10月からは3歳以降の無償化も進んでいるため。無償化のあとの状況は、この調査には含まれていません。
4歳・5歳まで自宅保育はおかしい?
一般的には、3歳以降になると多くの子が保育園・幼稚園・認定こども園に通います。それでも、家庭の方針で4歳・5歳まで自宅保育をすることはおかしいことではありません。
保育園や幼稚園は義務ではない
2019年10月から3歳以降の幼児教育・保育は無償化されましたが、通うことが義務になったわけではありません。日本で義務教育が始まるのは小学校からです。家庭で過ごすことを選んでも、制度の上で問題はありません。
同じ年ごろの子と関わる経験も大切
生まれてから2〜3歳ごろまでは、親との愛着を育てることが特に大切だといわれます。4歳・5歳になると、少しずつ親から離れて、自分から友だちと関わる経験が増えていく時期です。
家庭で過ごす場合も、次のような場を意識的に作っておくと安心です。
- 児童館や子育て支援センターに定期的に行く
- 同じ年ごろの子がいる習い事に通う
- 公園で近所の子と遊ぶ機会を作る
- 幼稚園の未就園児クラスや園庭開放に参加する
家の中での遊び方に迷ったときは、自宅保育の過ごし方とおすすめの遊びも参考にしてください。
小学校まで自宅保育するときの準備
小学校入学まで家庭で過ごす場合、園に通っている子が自然に経験することを、家庭で少しずつ補っておくと入学後がスムーズです。
集団の中で過ごす練習
小学校では、先生の話を座って聞く、順番を待つ、みんなと同じ時間に動く、といった場面が毎日あります。習い事や地域のイベントなど、家族以外の大人の話を聞く場に慣れておくと、入学後の戸惑いが少なくなります。
生活リズムと身の回りのこと
朝決まった時間に起きる、トイレに一人で行く、服の着替えやボタンの留め外しができる、といった身の回りのことは、入学前に少しずつ練習しておきましょう。自宅保育の毎日の流れは、年齢別のスケジュール記事(3歳児の自宅保育スケジュール)も参考になります。
文字や数に親しむ
入学前に読み書きを完璧にする必要はありませんが、絵本の読み聞かせや、数を数える遊びなどで文字や数に親しんでおくと安心です。家庭での学びに通信教材を使う家庭もあります。自宅保育で使われているアイテムや教材は、自宅保育で助けられたアイテム&サービス集にまとめています。
就学時健康診断の案内を確認
入学の前年の秋ごろには、お住まいの市区町村から就学時健康診断の案内が届きます。園に通っていない場合も、案内は住所あてに届きます。時期や内容は自治体ごとに異なるため、届いた案内を確認しましょう。
子どもと過ごす時間は限られている
以前、NHKのバラエティー番組『チコちゃんに叱られる!』で「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」が紹介されていました。番組によれば、母親は約7年6か月、父親は約3年4か月で、子どもが小学校を卒業するころには、その半分が過ぎているそうです。
毎日いっしょにいると大変なことも多いですが、自宅保育の時間は後から振り返ると短い時期でもあります。無理をしすぎず、子どもとの時間を楽しめるといいですね。
親のリフレッシュも忘れずに
自宅保育は子どもと密に関われる反面、家事・育児・遊び相手をすべて担うため、親の負担も大きくなりがちです。一時保育やファミリー・サポート・センターなどを使って「少し離れる時間」を作るのも、立派な育児の一部です。つらさが続くときは、自宅保育が限界と感じたときの記事も読んでみてください。
4歳・5歳の自宅保育:まとめ
- 保育園・幼稚園は義務ではなく、4歳・5歳まで自宅保育でもおかしくない
- 統計では、4歳・5歳のほとんどの子が園に通っている
- 同じ年ごろの子と関わる場を意識して作る
- 小学校まで家庭で過ごすなら、集団で過ごす練習と生活リズムを整えておく
- 就学時健康診断の案内は住所あてに届くので確認する
- 親のリフレッシュも育児の大切な一部
家庭での保育も園での生活も、それぞれに良さがあります。お子さんとご家庭に合った選び方を、前向きに選んでいけるといいですね。

