4歳のイヤイヤ期がひどくなると、「どう叱ればいいのかわからない」「この叱り方で合っているのか不安」と悩む方はとても多いようです。叱るべき?黙って見守るべき?どこまで許していいの?
と、毎日迷っている保護者の方も少なくありません。
つい感情的に叱ってしまい、あとから「今の叱り方、逆効果だったかも…」と後悔することもありますよね。4歳のイヤイヤ期は、叱り方ひとつで、イヤイヤが強くも弱くもなりやすい時期です。
この記事では、4歳のイヤイヤ期がひどい時に
- なぜその叱り方が逆効果になりやすいのか
- 代わりにどんな伝え方をすればいいのか
を、場面ごとの言い換え例も交えながらまとめました。「ちゃんと叱らなきゃ…」と自分を追い込んでいる方が、
少し肩の力を抜いて読める内容になれば嬉しいです。

4歳のイヤイヤ期がひどい時、叱り方が難しくなる理由
主張したいのに、気持ちを抑えるのはまだ難しい
4歳は、
- 自分の気持ちを主張したい
- でも感情をコントロールする力はまだ未熟
という発達段階にあります。
そのため、親が「正しいこと」を伝えようとしても、叱り方が強すぎたり長すぎたりすると、内容が届かないことが多いのです。叱り方に悩むのは、あなたの関わり方が間違っているからではありません。
そもそも、なぜ4歳になるとここまでイヤイヤがひどくなるのか。
叱り方に悩んでいる方は、その背景を知るだけで気持ちが少しラクになることもあります。
「叱る」と「伝える」は別のもの
叱るという言葉から、大きな声や厳しい口調を思い浮かべがちですが、目的は「子どもに行動を伝えること」です。声を荒げなくても、短く落ち着いて伝えたほうが、子どもの耳に入りやすいことがあります。
たとえば、お店で床に座り込んで動かなくなったとき。「何やってるの!」と言うよりも、「今は立とうね。帰ったらお水を飲もう」と、次にすることを短く示すほうが、子どもは動きやすくなります。
叱ることが目的になってしまうと、親も子も疲れてしまいます。「何を伝えたいか」を1つに絞ると、言葉も短くなり、気持ちも落ち着きやすくなります。
イヤイヤがひどくなりやすい場面
叱り方を見直す前に、「どんなときにイヤイヤが強く出るか」を振り返ってみると、先に防げる場面が見つかることがあります。次のような場面は、特に起こりやすいといわれます。
- お腹がすいている、眠い、疲れているとき
- 朝の支度や外出前など、時間に追われているとき
- 遊びの途中で、急に「おしまい」と言われたとき
- 生活が変わったとき(きょうだいの誕生、環境の変化など)
子どもにとって、遊びを突然やめるのは大人が思う以上に大きなことです。「あと5分で片づけるよ」「長い針が6に来たらおしまいね」のように、先に予告しておくだけで、切り替えやすくなる子もいます。
朝の支度は、前日の夜に服や持ち物を一緒に選んでおくと、当日の「どれを着るの」「いやだ」のやりとりが減ることがあります。子どもに選ばせる範囲を決めておくと、「自分で決めた」という満足感も得られます。
もちろん、予告や準備をしても、イヤイヤが出る日は出ます。「防げなかった=失敗」ではありません。あくまで、親の負担を少しでも減らすための工夫のひとつとして、取り入れてみてください。
ひとりで抱え込まず、相談先を知っておく
叱り方に悩み続けて、気持ちが追い詰められてしまうこともあります。イヤイヤ期のことで困ったときは、次のような場所に相談できます。
- お住まいの自治体の子育て相談の窓口や、保健センター
- 地域の子育て支援センターや、親子で行ける広場
- かかりつけの小児科
相談窓口の名称や受付の時間は、自治体によって異なります。まずは、自治体の公式サイトや広報紙で、近くの窓口を調べてみてください。
「こんなことで相談していいのかな」と迷うかもしれませんが、同じような悩みを持つ保護者は大勢います。話すだけで、気持ちが軽くなることもあります。イヤイヤ期の叱り方は、親の努力不足ではなく、とても難しいテーマです。
4歳のイヤイヤ期がひどい時にやってはいけない叱り方・関わり方
ここからは、多くの親がやってしまいがちな「逆効果になりやすい叱り方」 をご紹介します。
感情的に怒鳴る・強く叱る
イヤイヤや癇癪が続くと、つい大きな声で叱ってしまうことがあります。しかし4歳の子は、イヤイヤの最中、叱られている「理由」を考える余裕がありません。
強い叱り方は、
- 何がダメだったかよりも
- 怖い・悲しい
という感情だけを残しやすく、結果としてイヤイヤが悪化することもあります。
✅ 叱り方のポイント
長い説教ではなく、「叩くのはダメ」「今はやめよう」など短く・低い声で伝えることを意識します。
無視する・突き放す
「叱るのも疲れたから放っておこう」と思ってしまう日もありますよね。
ただ、4歳の子にとって無視される叱り方は、「見捨てられた」と感じやすく、不安を強めることがあります。
✅ 関わり方のポイント
完全に無視するのではなく、「ここにいるよ」「落ち着いたら話そうね」と安心だけは伝えて距離を取る方が効果的です。

毎回要求を通してしまう
泣かれるのがつらくて、叱る前に要求を通してしまうことも。ただしこの叱り方を続けると、「泣けば思い通りになる」と学び、イヤイヤが長引きやすくなります。
✅ 叱り方のポイント
「これはできないけど、こっちは選べるよ」と
選択肢を残した叱り方がおすすめです。
選択肢は2つまでに絞ると選びやすくなります。「お風呂は今入る?それともこのお歌が終わったら入る?」のように、どちらを選んでも「お風呂に入る」という結果は変わらない形にするのがコツです。
他の子・きょうだいと比べる
「〇〇ちゃんはできてるよ」という叱り方は、4歳には強く刺さります。比べられることで自信をなくし、逆に反抗が強くなることもあります。
✅ 叱り方のポイント
他人と比べるのではなく、
その子自身の変化や努力に目を向けて伝えます。
「昨日は途中で投げちゃったけど、今日は最後まで頑張ったね」のように、その子の昨日と今日を比べると、前向きな言葉になります。
叱らずに見守ってよい場面もある
イヤイヤのたびに叱らなければいけない、というわけではありません。場面によっては、安全を確保したうえで、少し見守るほうが気持ちの切り替えが早いこともあります。
- すぐ止める場面:道路に飛び出す、人を叩く、物を投げるなど、危険や他の人への迷惑があるとき
- 見守る場面:床に座り込んで泣く、自分で着替えたくて時間がかかるなど、安全で誰も困らないとき
見守る場面では、「泣いてもいいよ。落ち着いたら教えてね」と一言だけ伝えて、近くで待ちます。周りの目が気になる外出先では焦ってしまいがちですが、人目の少ない場所へ移動してから落ち着くのを待つと、親の気持ちにも余裕が生まれます。
「叱る」か「見守る」かの線引きに、決まった正解はありません。「危険かどうか」と「この子の様子はどうか」を、そのつど考えれば十分です。
続けるほど親子ともつらくなる関わり方
長時間説教する
イヤイヤ期の4歳には、長い説明や理屈はほとんど届きません。
✅ 叱り方のポイント
伝えるのは「今ダメなこと」「次にどうするか」この2点だけで十分。
説明をしたい気持ちはわかりますが、理由は気持ちが落ち着いてから、短く話すほうが伝わります。
たとえば、お菓子を何度もねだる場面なら、その場では「今日はひとつだけ」と短く伝えるだけにします。そのあとで、気持ちが落ち着いたときに「食べすぎるとごはんが入らなくなるから、ひとつにしているんだよ」と、理由を一言だけ添えます。説得して納得してもらう必要はありません。聞こえたことが少しずつ積み重なれば、それで十分です。
その日の気分でルールを変える
昨日はOK、今日はダメ、という叱り方は混乱を招きます。
✅ 関わり方のポイント
「人を叩かない」「危ないことはしない」最低限のルールだけは一貫させると安心しやすくなります。
特に自宅保育の場合、親子の距離が近い分、叱り方やルールの影響が出やすいと感じる方も多いかもしれません。
▶ 4歳のイヤイヤ期がひどい原因は何?反抗期との違いと乗り越え方については、こちらで詳しくまとめています。

親が限界まで我慢し続ける
実は、親が無理を続けることも逆効果な関わり方のひとつです。
✅ 大切な視点
休む・頼る・一旦離れることは「叱らない逃げ」ではなく、親子を守る選択です。
もし今、「もう限界かもしれない」と感じているなら、
あなたが弱いわけではありません。
環境や状況によって、誰でもそう感じることはあります。
▶自宅保育を続けるべきか迷っている方は、4歳・5歳の自宅保育の実態や発達への影響を詳しく解説したこちらの記事も参考になります。4歳・5歳まで自宅保育はおかしい?小学校入学まで自宅保育もいる?
気持ちが限界に近いときは、自宅保育でメンタルが限界と感じたときの対処法も読んでみてください。
こう言い換えてみる|場面別の伝え方
叱り方を変えたいと思っても、とっさに言葉が出てこないことがあります。よくある場面で使える言い換えを、いくつか挙げます。
- 「早くしなさい!」 → 「靴下をはいたら、おもちゃを1つ持っていいよ」
- 「だめって言ったでしょ!」 → 「それは危ないから、ここまでにしよう」
- 「どうしてできないの?」 → 「どこが難しかったか、教えてくれる?」
- 「泣いてもだめ!」 → 「悲しかったね。でも、これはできないんだよ」
どれも、してほしくない行動を責めるのではなく、「してほしい行動」を短く示す形になっています。最初はうまくいかなくても大丈夫です。1日1つだけ、言い換えを試してみるくらいの気持ちで十分です。
落ち着いたあとの話し方としては、
気持ちを受け止める(「悔しかったね」) → ダメなことを短く伝える → 次にどうするかを一緒に決める
という順番がおすすめです。うまくいかなかった日は、次の日にもう一度やり直せば問題ありません。
絵本を使って気持ちを整理する方法もあります。イヤイヤ期に役立つ絵本は、イヤイヤ期に役立つ絵本まとめで紹介しています。
叱ったあとのフォロー
つい強く言い過ぎてしまった日も、あとからのフォローで関係は立て直せます。
- 子どもが落ち着いたら、まず抱きしめるか、そばに座る
- 「さっきは大きい声を出してごめんね」と、親の言い方を短く謝る
- 「叩くのはダメだよ」と、伝えたいことを1つだけ繰り返す
- 「次はどうしようか」と、一緒に考える
謝ることは、親が負けることではありません。謝る姿を見せることは、子どもが自分の気持ちを整理して、「ごめんね」を言えるようになる手本にもなります。
叱ったあとにずっと引きずってしまう方は、夜、子どもの寝顔を見ながら「今日もよくがんばったね」と声に出してみてください。親自身を労わることも、イヤイヤ期を乗り越える大切な時間です。
毎日の過ごし方に迷ったら、自宅保育の過ごし方・おすすめの遊びも参考にしてください。体を動かす遊びや、気持ちを切り替えるきっかけが見つかります。
4歳のイヤイヤ期がひどい時のまとめ
4歳のイヤイヤ期がひどい時、「正しい叱り方」を探し続けるのはとても苦しいですよね。
でも大切なのは、完璧な叱り方をすることではありません。
- 怒鳴りすぎたら立て直す
- 厳しすぎたら抱きしめ直す
- 限界な日は頼る
それだけで十分です。4歳のイヤイヤ期は必ず終わります。
今つらいあなたは、決して一人ではありません。少しずつ、あなたのペースで大丈夫です。
毎日が限界ギリギリのときは、まず自分を立て直すことが最優先です。
そして少し気持ちが落ち着いたら、今の生活に合わせた働き方を考えてみてもいいかもしれません。
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