「フリーランスは保育園に入りにくいって本当?」「在宅勤務だと点数が低くなるの?」
こうした疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
近年では働き方が多様化し、会社員以外の在宅ワーク・自営業・フリーランスといった働き方を選ぶ家庭も増えてきました。
しかし、認可保育園の選考では「就労実態」や「保育の必要性」が重視されるため、フリーランスや在宅勤務の場合、正しく証明をしないと点数が低く見なされることがあります。
この記事では、在宅勤務やフリーランスで働く保護者が、認可保育園に入るために知っておきたい点数制度の仕組みや、高得点を取るための実践的な対策を、具体的に解説します。
「働いているのに保育園に落ちた」そんな事態を防ぐために、ぜひこの記事を参考に保活の戦略を立ててみてください。

なぜフリーランスや在宅勤務だと保活が不利になるのか?
保育園の入園選考では、「保護者がどれだけ保育を必要としているか」という観点から点数(指数)が付けられます。
この点数によって入園の優先順位が決まるのですが、在宅勤務やフリーランスの働き方は、就労証明が難しく、保育の必要性が伝わりづらいという課題があります。
会社員に比べて「保育の必要性」を証明しにくい
会社員であれば、雇用主が発行する就労証明書があり、勤務時間や勤務日数が明確です。
一方でフリーランスや在宅ワーカーは、「勤務場所が自宅」「働く時間が柔軟」という特性から、“本当に子どもを預ける必要があるのか?”と判断されやすい傾向があります。
たとえば、役所の担当者が以下のように受け取ってしまう可能性があります。
- 「家にいるなら自分で保育できるのでは?」
- 「働いている実態が確認できない」
このような誤解を避けるためには、働いていることの証明と、保育の必要性の根拠を丁寧に示す必要があります。
保育園の点数制度と在宅ワーカーの落とし穴
多くの自治体では、保育園の選考に「基準指数」と「調整指数」という2つの要素で構成された点数制度が使われています。
基準指数=就労時間が最重要
基準指数は、主に次の要素によって決まります。
- 就労時間(1日あたり・月あたり)
- 就労形態(常勤・非常勤など)
- 就学・疾病・介護などの家庭事情
たとえば、ある自治体では「月120時間以上の就労=30点」といったように、働く時間が長いほど点数が高くなる仕組みです。

落とし穴:フリーランスは“就労実態”が証明できなければ加点されない
フリーランスで働いていても、収入が不安定・実績が証明できない・労働時間が不明確といった状態では、点数が加算されない可能性があります。
特に注意したいのが次のようなケースです。
- 開業届は出しているが、収入がほとんどない
- 働いているが取引先が個人で証明書が出せない
- 日によって働く時間がバラバラ
これらは、自治体にとって「客観的な就労証明が難しい」と判断されやすく、選考に不利となります。
フリーランス・在宅勤務でも高得点を取る方法
では、どうすればフリーランスや在宅勤務でも、選考で高い点数を獲得できるのでしょうか?
ここでは、実際に保活に成功したフリーランス家庭が行っていた対策をもとに、取るべきアクションをご紹介します。
1. 就労時間を明確に記録しよう
まず大前提として、月●時間働いていますという情報を明確に伝える必要があります。
以下のような資料があると有効です:
- GoogleカレンダーやExcelで記録した作業ログ
- 業務日報・請求書・納品書
- 自分で作成した「業務実態報告書」
自治体によっては、「就労証明書に代わる資料の提出を可」としている場合もあります。
2. 収入実績を見える化する
確定申告書の控え(青色申告決算書 or 収支内訳書)は、フリーランスの「働いている証明」として最も有力な書類です。
最新の収入実績(前年 or 前々年)に加えて、今年度の請求書や振込記録などを添えて、継続的に働いていることを示しましょう。
3. 保育の必要性を書面で訴える
「在宅=子どもを見られる」ではありません。
オンライン会議・納期・集中作業など、実際には育児と両立できない時間があるはずです。
その状況を、「自己申告書」や「保育必要理由書」などの形式で具体的に記載することが大切です。
保育園申請で必要な書類と“見られているポイント”
フリーランスや自営業者が保育園申請で提出する書類には、次のようなものがあります(自治体により異なるため必ず確認を)。
提出が必要な代表的書類
- 就労証明書(自営用様式 or 任意様式)
- 確定申告書の控え(収支内訳書または青色申告決算書)
- 営業許可証、開業届、事業内容説明書など
- 勤務スケジュールや作業記録
- 自己申告書(任意提出可の自治体も多い)
チェックされやすいポイント
担当者が見ているのは以下の点です:
- 就労時間が保育時間と一致しているか
- 継続的な収入があるか
- 育児との両立が難しい環境かどうか
資料に不備があると、「必要性が低い」と判断されるおそれがあります。
早めに準備を始め、何を出せば安心かを保育課に相談するのが安心です。
在宅ワーカーの保活成功事例と共通点
実際に、在宅で働きながら認可保育園に入園できた家庭は、どんな工夫をしていたのでしょうか?いくつかの成功事例から、共通点を探ります。
事例1:Webデザイナー(自営業)
女性フリーランスの方で、子どもが1歳の時に申し込み。
・過去3年分の確定申告書類
・稼働日を記録したGoogleカレンダー
・複数の取引先からの発注書
これらを提出し、保育の必要性を証明。指数35点+調整指数5点で入園内定。
事例2:在宅ライター(パートナーは会社員)
ライティング業務を行う女性で、夫はフルタイム勤務。
自身の勤務時間を週30時間と設定し、仕事量を見える化した記録を提出。
認可外保育園を半年利用していた実績もあり、調整指数で加点され、希望園に内定。
成功者の共通点
- 「自分がどう働いているか」を文章と資料で明確に示していた
- 加点要素(認可外利用・継続就労など)をうまく活用していた
- 自治体とこまめに連絡を取り、不明点を確認していた
フリーランスでも保育園に入れる?まとめ
フリーランスや在宅勤務の働き方は、自由で柔軟性がある反面、保活においては「見えづらい」ことが最大のハンデになります。
しかし、正しい資料と戦略的な行動をとれば、会社員と同じように保育園の内定を得ることは可能です。
以下に、在宅ワーカー・フリーランスの保活対策を表でまとめました。
フリーランス保活対策チェック表
| 対策項目 | 具体的なアクション | 効果 |
|---|---|---|
| 就労時間の記録 | 業務ログ・カレンダー・日報の提出 | 勤務実態の可視化 |
| 収入の証明 | 確定申告書・請求書・振込記録 | 継続的な就労の証明 |
| 保育の必要性の主張 | 自己申告書・理由書に具体例を記載 | 在宅勤務でも保育が必要な理由を示す |
| 認可外保育の利用 | 半年以上の利用実績を作る | 調整指数で加点される可能性 |
| 書類の早期準備 | 自治体への事前相談・不備チェック | 減点・無効のリスク回避 |
保活は「誰かと競うもの」ではなく、「自分の家庭の状況をどう伝えるか」が問われる場です。
フリーランスや在宅勤務という働き方に自信を持ちつつ、誤解されないための準備を早めに進めていきましょう。
自宅保育が限界かもしれないと感じた時は、「自宅保育をやめるかどうか」だけでなく、「どうしたら今より少し楽になるか」という視点で考えてみてください。気持ちの整理や考え方のヒントが欲しい時には、自宅保育が限界!そんな時に読んでほしい言葉も心強い味方になってくれるはずです。

