何歳まで自宅保育をするかは、それぞれの家庭の状況に合わせて、最適な判断をしていくのが大切です。
本記事では、「3歳まで自宅保育」をすることに関して、
・メリットやデメリット
・先輩ママが教えるしんどいことや良かったこと
・助成金などのお金のこと
・世間一般の3歳まで自宅保育の割合
・3歳まで自宅保育はかわいそうなのか?
などについて徹底的にまとめました!
3歳まで自宅保育がしんどい理由と限界を感じる瞬間
3歳まで自宅保育はしんどいと言われる理由は、
✔️1歳以降から子どもに自我が芽生えて、主張が激しくなる
✔️1歳後半〜3歳にかけて「イヤイヤ期」
✔️特に2〜3歳の頃がイヤイヤ期のピーク
✔️好奇心旺盛な行動が増える
✔️子どもといる時間が長くなることで限界を迎える
✔️言葉の通じない子どもといることで、孤独感を感じる
✔️社会から断絶されている気がしてノイローゼになる
などがあります。
0歳児の時は、眠っている時間が長かった子どもが徐々に成長して、自己主張するようになると、親の負担も増えてきます。
発達段階から見ると、仕方ないことではあっても、毎日子どもだけを相手にしていると、当たり前に疲れて限界を迎えることが多くなります。
「魔の2歳児・悪魔の3歳児・天使の4歳児」という言葉も存在するように、特に第一次反抗期と言われる「イヤイヤ期」に毎日自宅保育をしていると、息抜きの時間もないくらいしんどい思いをすることもあるでしょう。
3歳まで自宅保育する家庭の割合と現状データ
3歳まで自宅保育する人は子育て世帯の体感上「かなり少ない」という意見が多いですが、実際はどうでしょうか?
統計データと一緒に見ていきましょう!
令和5年1月19日に内閣官房長こども家庭庁設立準備室から出された「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」の資料から推定される「自宅保育の割合」は以下のとおりです。
| 未就園児(自宅保育など) | 保育園児 | 幼稚園児 | 幼保連携型認定こども園 | |
| 0歳 | 84% | 14% | ー | 3% |
| 1歳 | 55% | 37% | ー | 8% |
| 2歳 | 49% | 42% | ー | 9% |
| 3歳 | 5% | 43% | 35% | 16% |
| 4歳 | ー | 43% | 40% | 17% |
| 5歳 | ー | 41% | 42% | 17% |
つまり、
0歳児…8割が自宅保育
1歳児…5割強が自宅保育
2歳児…5割弱が自宅保育
3歳児…自宅保育は1割にも満たない
といった結果です。
ただし、このグラフにある推定される「未就園児」は、該当年齢人口から「幼稚園在園者数」「保育園在園者数」「幼保連携型認定こども園在園者数」を差し引いたものなので、企業主導型保育事業や認可外保育施設を利用している子どもも未就園児の数に含まれています。
つまり、実際に自宅保育している子供は、上記の割合よりももっと少ないでしょう。
3歳まで自宅保育の多くは、満3歳以降に幼稚園や保育園に入る人が多いので、表で言えば「2歳児」までが該当してきます。
なので、3歳まで自宅保育の割合は5割弱(実際はもっと少ない可能性はありますが)です。
数字で見れば、そこまで少なくありませんが、多くもありません。
また、統計データとしてはありませんでしたが、幼稚園にも「2歳児クラス」や「プレ保育」があるので、それも考慮すると、3歳まで自宅保育はもっと少ない可能性があります。
また、都内や都内近郊だと、共働きの割合が多く、保育園に通う割合も高いです。なので、場所による自宅保育の割合の差も大きいと考えられます。
ちなみに、3歳以降は幼稚園や保育園に通い出す子どもが多く、自宅保育は1割にも満たないです。
3歳まで自宅保育が増える理由は「無償化制度」
ちなみに、アンケートを取ると、3歳まで自宅保育する理由の多くが「無償化」でした。
幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの子どもの利用料が無償化されます。
・無償化の期間は、満3歳になった後の4月1日から小学校入学前までの3年間
・幼稚園は、入園時期に合わせて、満3歳から無償化
・幼稚園は月額上限2.57万円
つまり、3歳からまで自宅保育をして幼稚園に入る場合と、保育園に入る場合は少し差があります。
例えば4月2日生まれの場合、4月2日には3歳になりますが、無償化になるのは翌年の4月からになるため、(無償化してから入園したい場合は)ほぼ4年自宅保育になります。
一方幼稚園は、満3歳になってから、入園時期に合わせて無償化になります。
3歳まで自宅保育する際の助成金について
3歳まで自宅保育する際に、お金面での不安を抱える方もいるかもしれません。
国や自治体からはどのような助成金が受け取れるか、まとめてみました!
育児休業給付金
育児休業給付金は、育児休業を取得した人に対して、雇用保険から支払われる給付金のことを指しています。
原則は、1歳未満の子どもを養育している雇用保険に加入している働く男女対象です。
給料の50%~67%程度の手当や給付金が支給されます。
残念ながら、フリーランスや個人事業主は対象外になります。
児童手当
児童手当は、子どもが中学卒業まで支給されます。
| 3歳未満 | 一律15,000円 |
| 3歳以上〜小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
| 中学生 | 一律10,000円 |
所得制限については、「こども家庭庁」の児童手当についてのページでご確認ください。
自治体によっては「在宅保育支援助成金」があります
これは自治体による助成金制度になります。
例えば、
⚫︎山梨県南都留郡富士河口湖町「おうち子育て応援事業」
対象年齢:満1歳の翌月から満3歳に達した最初の3月31日まで
内容:1人につき月額2万円
⚫︎山形県村山市「在宅保育支援助成金事業」
対象年齢:満3歳に達してから最初の3月31日を迎えるまで
内容:1人につき月額5000円
⚫︎福島県南相馬市「在宅保育支援金」
対象年齢:満3歳未満の子ども
内容:1人につき月額1万円
※詳細な条件は各自治体のホームページでご確認ください。
などで、自宅保育をしている家庭に対する助成金がありました!
このほかにも、「岩手県盛岡市」「岩手県奥州市」などでも同じような制度がありました。
おそらく、高齢化が進んでいる自治体が、子育て世帯を呼び寄せるために行っている政策だと考えられますが、ご自身のお住まいの自治体についてもぜひ調べてみてください。
3歳まで自宅保育するメリット・デメリット
次に3歳まで自宅保育するメリット・デメリットを紹介します。
3歳まで自宅保育するメリット
✔️保育園に入りやすくなる
✔️利用料が無償
✔️子どもが保育園・幼稚園に適応するのが早い(ぐずらない)
✔️3歳までたっぷり子どもの成長を見守ることができる
✔️親子の絆が深まる
✔️家庭でのスキンシップをしっかり取れる
3歳児にもなると、自主性が育ってきているため、保育士さんの負担が少なくなります。
そのため、3歳以降では保育園の定員数が増えるため、入園しやすいです。
また、保育園の利用料が無償化されるのも大きなメリットの一つです。
さらに、子ども自身も1、2歳に比べると環境に適応する力も高くなっているので、すんなり保育園に馴染む、または馴染むのに時間がそれほどかからないことが多いです。
親の立場から見れば、可愛い我が子の成長を日々見守ることができるのはとても貴重で幸せな時間なのもメリットです。
子どもが小さい頃は、親との関わりが一番大切と言われているので、この時期を自宅保育で過ごせるのは子どもにとって愛着形成や自己肯定感の育成など、大きなメリットがあります。
3歳まで自宅保育するデメリット
✔️ママの社会復帰が遅れる
✔️ママが育児ノイローゼになる可能性がある
✔️保育園の進級した子ども同士の仲が良くて、最初は疎外感を感じる場合がある
✔️保育園組に比べて、社会性を身につけるのが遅い場合がある
デメリットももちろんあります。
そもそも育休の取得が大体子どもが1歳になるまでになります。
そのため、3歳まで自宅保育をしたい場合、多くは退職(あるいは第二子と合わせて連続育休)せざるを得ません。
すると、社会復帰が遅れたり、社会復帰がそもそも怖くなってしまったりするデメリットがあります。
また、いくら可愛い我が子とはいえ、日々一緒にいたら、限界を感じて育児ノイローゼになる可能性も高くなってきます。
保育園組と比べて、発達が遅い・社会性が身につかないなどのデメリットも挙げられますが、これは急ぐ必要がないので、各ご家庭の教育方針・キャリア形成などに合わせて、自宅保育を何歳までにするのかを決めるといいでしょう。
3歳まで自宅保育をした先輩ママのリアル体験談
では最後に、実際に3歳まで自宅保育をしていた先輩ママの声を紹介します。
3歳まで自宅保育でしんどかったこと・乗り越え方
長男も次男も、幼稚園入園まで自宅保育していました。
自分が風邪などで体調が悪いとき(子供も一緒だと尚さら)、主人は仕事で自分の両親などにも頼れない時ほんとにつらかったです。
あとは手が離せない時に、泣かれると時間ばかりが経ち、なかなか家事が進まずしんどかったです。
そんな時は、動画などを見せて、自分はコーヒーとお菓子をつまんで、スマホを見て好きなことに触れて気分転換をしていました。
それでも限界を感じたら、SNSで同じような境遇の方を見つけて勝手に共感していました。
しんどいことはたくさんありましたが、とても楽しく幸せな時間でした。
(3歳・7歳児ママ)
3歳まで自宅保育していました。
なかなか寝つきが良くない子だったので、夜や昼関係なく、30分おきや15分おきに起きることが多かったです。
そのため、私自身が睡眠不足で、それでも子供がいるから、日中もお世話しないといけないことが辛かったです。
旦那が帰ってきてから、1日のエピソードを話したり、自分が睡眠不足の時には、きついということを正直に話したりしていました。
そうすると旦那も、ちょっとだけでも私が寝れるように配慮をしてくれたので、ゆっくり眠らしてもらい、気分転換をしていました。
(4歳児ママ)
幼稚園入園まで自宅保育していました。
家の中に学び盛りの幼児がいるというプレッシャーから、疲れていても一人だけ昼寝など休憩しにくかったです。
自分が相手をしなかったら、ひとりでボーッとする時間になり、それなら保育園に預けていたほうが子供のためになるのではないか?と心配になったりすることがありました。
また、毎日3食とおやつをどうするか常に考えていて大変でした。
気分転換としては、
●夫が休日の日に、たまに自分の時間をとらせてもらって友達と遊びに行く
●夜泣きがなくなってからは、子供が寝静まったあとにゲームで遊ぶ
●スターバックスなどをテイクアウトして、おうち遊び時間を少し贅沢な気持ちになるようにする
などしていました!
(9歳児ママ)
家庭内保育は助けが少なく、自分がつらいときの逃げ場が少ないことがしんどかったです。
初めての育児だったのでどうすれば良いのかわからないことも多く、また日中は家の中で私と子どもの2人きりだったため、自分が忙しくても体調がよくなくても育児をするのは私しかいませんでした。
頼る人・場所が少なくて大変でした。
限界を感じたときは、子どもが寝ている間などにとにかく自分が好きなことをしました。
寝ている間に済ませたい家事もあったのですが、「しなければいけないこと」ばかり優先させていると自分の気持ちに限界がきてしまうので、精神的にきついと感じたら自分のメンタル回復を優先させて好きなことで気分転換をしていました。
(5歳児ママ)
3歳まで自宅保育をしてよかったこと
子どもが小さい頃は、とにかくお母さんと一緒にいることが一番いいと聞いたことがあったので、3歳まで自宅保育しました。
毎日成長を見れること、子どものペースに合わせてあげられること、子どもが不安にしている時すぐそばで助けてあげられることなど、良かったことはたくさんあります。
あと、病気にもなりにくかったです。
(4歳児ママ)
子どもにとっては、いいことしかないと思います。
最近は保育園が主流になっているから、保育園のメリット(病気の抵抗力がつく・社会性が育つなど)がよくSNS上で挙げられますが、正直そんなものは3歳以降からで全く遅くありません。
3歳までに大切なのは、親との触れ合いで、それがあるから穏やかな人格形成ができます。
親にとって、自宅保育はしんどいこと、辛いこと、もちろんあります。
だけど、子どもの成長って本当に毎日毎日感動です。
自宅保育は子どもの心の健康にとって、いいことしかないので、状況が許すのであれば、3歳まで自宅保育が一番いいと思います。
(2歳・5歳児ママ)
子どもは、生まれてから3歳までの間に親孝行が終わっている、という言葉を昔大学の教授から聞きました。
要は、3歳までが一番可愛い時期だから、それだけで親孝行なんだという意味だそうです。
それもあって、我が子は3歳までのんびり自宅保育しました。
人生長いのに、わざわざ自分の子供が一番可愛い時期に、保育園に預けて働く必要ってそこまであるのかな?という気持ちです。
(5歳児ママ)
3歳まで自宅保育はかわいそう?専門家の見解と実際
3歳児神話を聞いたことはありますか?
「子どもの将来の性格や能力が3歳までの経験や教育によってほぼ決定される」という考え方です。
この考え方によれば「3歳頃までは、母親のもとで育てられなければ、発達に悪影響がある」と言われています。
これに関して、25年以上小児科医として働いてきた医学博士の白川義継さんが書かれた「人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる」という本では、以下のように述べられていました。
「3歳児神話」の3歳は数え年の3歳なので、完全な助けを必要とする満2歳と考えたほうが良いでしょう。(中略)
「人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる」第1章の「3歳児神話は一理ある」より引用
「3歳児神話」をむやみに信奉して一喜一憂することはありませんが、「『3歳児神話』なんてデタラメだから、預けているあいだは子どものことを忘れて仕事をしていても大丈夫」と開き直ってしまうのも大きな間違いです。
つまり、子どもがお母さんのもとで育つのはある一定のメリットが認められているということです。
それほど、子どもにとって、お母さんの存在はとても大切です。
とはいえ、「じゃあ3歳まで自宅保育をしないと!」と身構える必要もありません。
伝えたいことは、いずれにしても「親が子供を大切に思っていれば、それで大丈夫」ということです。
子どもと過ごせる時間は意外と短い?貴重な3年間を大切に
以前、バラエティー番組『チコちゃんに叱られる』(NHK総合テレビジョン)で「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」が紹介されていました。
番組によれば、大切な我が子と過ごせる時間は、
母親:約7年6ヶ月
父親:約3年4ヶ月
です。
さらに、我が子と過ごせる時間は、子どもが小学校を卒業した時点で半分は過ぎているのです。
そう考えたら、自宅保育の時間って、とてつもなく貴重な時間に思えてきませんか?
今はまだ子どもが小さくて、毎日がいっぱいいっぱいですよね。
でも子どもはいずれ大きくなって、親元を離れていきます。大きくなった時に、我が子の小さな手を握りしめていた毎日を必ず思い出す日が来ます。
3歳まで自宅保育は良くないかな?3歳まではしんどいかな?などと悩むママさんもいるかもしれませんが、
・家庭の事情
・仕事の事情
・ママの気持ち
などを踏まえた上で、自宅保育の期間を後悔なく決めましょう!
自宅保育は1歳まででも、2歳まででも、3歳まででも、愛情さえしっかりあれば、子どもにはきちんと伝わります!
正解などありません。人に何を言われようと、我が子との時間は、ご自身が決めることです。
しんどいこともありますが、上手く息抜きをしながら、我が子との時間を楽しむのが一番です♪

